キャリブレーション

以下の作業は、資格を有し、訓練を受けた作業者のみが行うことができます。本機の精度のチェックやキャリブレーションを行う場合の規則を理解している必要があるためです。

  • 本機のキャリブレーションは、自分で非常に丁寧に実施するか、またはBoschカスタマーサービスで実施してください。キャリブレーションを適当に行うと、測定結果の信頼性が低下します。
  • 本機のキャリブレーションが必要な場合にのみ、キャリブレーションを開始してください。本機がキャリブレーションモードになったら、中断することなく最後までキャリブレーションを正確に実行してください。これにより、正しい測定結果が得られるようになります。

キャリブレーション実施後、必ず精度を確認してください 参照 精度の確認。確認の結果、誤差が大きい場合は、お買い求めの販売店、またはBoschサービスセンターまでご連絡ください。

必ずすべての軸(X軸、Y軸、Z軸)でキャリブレーションを実行してください。

注意事項:キャリブレーション中にX軸のステータス表示灯(7)またはY軸のステータス表示灯(6)(赤)が点滅する場合、誤差が大きいことを示しています。この場合には、本体の手動モードボタン(14)を押して、設定を保存せずにキャリブレーションモードを終了してください。キャリブレーションエラーを伝えるために、X軸(7)およびY軸(6)のステータス表示灯(赤)が1秒間に3回点滅します。
その後、キャリブレーションをやり直してください。それでもエラーが生じる場合には、お買い求めの販売店、またはBoschサービスセンターまでご連絡ください。

X軸およびY軸のキャリブレーション

キャリブレーションは、障害物がなく、30m離れた対面する壁と安定した床のあるスペースで行ってください。

レーザー光をマーキングするために、(視界が悪い場合などに)必要に応じて受光器(37)を使用することができます。受光器を使用するときは、壁に垂直に位置合わせされているか確認してください。そうでないと、レーザー光に対するマーキングがずれてしまいます。受光精度を調整可能な受光器を使用する場合、必要なキャリブレーション精度に応じて受光精度を設定することができます(その際、受光器の取扱説明書を参照してください)。

キャリブレーションをするために本体を取り付けて調整する:
壁から30m離れた場所で本機を水平向きに三脚(39)に取り付けるか(推奨)、または安定した床上に置きます。

本体に刻み込まれたX軸表示が壁に対して直角になるように本体の位置を調整します。

キャリブレーションを開始する:
キャリブレーションを開始する場合、本機の電源をいったん切る必要があります。

本体の手動モードボタン(14)を押したまま、電源ボタン(3)を短く押します。X軸(7)のステータス表示灯(緑)と衝撃警告表示灯(13)(赤)が点滅するまで(それぞれ1秒間に2回)、手動モードボタンから指を放さないでください。

これで、X軸のキャリブレーションモードがオンになります。

X軸のキャリブレーション:
本機のX軸の位置が壁に対して直角になっていることを確認してください。本機のオートレベリングが実行され、ローテーションモードが始まるのを待ってください。

壁のレーザー光の高さを高さX1としてマーキングします。その際、必要に応じて受光器(37)を使用してください。

位置や高さを変えずに本機を180°回転させます。

本機のオートレベリングが実行され、ローテーションモードが始まるのを待ってください。

壁のレーザー光の高さを高さX2としてマーキングします。その際、必要に応じて受光器(37)を使用してください。また、高さX2が高さX1より上または下でできるだけ垂直になるようにしてください。

壁にマーキングした高さX1X2の正確な中間点を高さX3としてマーキングします。

傾斜下降ボタン(5)または傾斜上昇ボタン(15)を使用して可変レーザー光(8)の向きを調整し、高さX3にできるだけ正確に当てます。その際、必要に応じて受光器(37)を使用してください。

手動モードボタン(14)を押して、X軸のキャリブレーションを保存します。操作すると、X軸のステータス表示灯(7)(緑)が6回点滅します。

Y軸のキャリブレーション:
X軸のキャリブレーションが終わると、Y軸のキャリブレーションモードに自動的に切り替わります。そして、Y軸のステータス表示灯(6)(緑)と衝撃警告表示灯(13)(赤)が点滅します(それぞれ1秒間に2回)。

本体に刻み込まれたY軸表示が壁に対して直角になるように本体を90°回転させます。続いて、X軸での説明の通りにキャリブレーションを実行します。

Y軸のキャリブレーションが保存されると、Y軸のステータス表示灯(6)(緑)が6回点滅します。キャリブレーションモードは自動的に終了します。

Z軸のキャリブレーション

障害物がなく、高さ10mの壁の前の安定した床のあるスペースでキャリブレーションを行ってください。下げ振りを壁に固定します。

本機を安定した床上に垂直向きに置きます。本機の電源を入れ、オートレベリングを行います。可変レーザー光が壁に直角に当たり、下げ振りの中心に来るように本機の向きを調整します。その後、本機の電源を切ります。

キャリブレーションモードを始めるときは、本体の手動モードボタン(14)を押してから、電源ボタン(3)を押します。X軸のステータス表示灯(7)(緑)と衝撃警告表示灯(13)(赤)が点滅するまで(それぞれ1秒間に2回)、手動モードボタンから指を放さないでください。

Z軸のキャリブレーションモードがオンになります。本機のオートレベリングが実行され、ローテーションモードが始まるのを待ってください。

可変レーザー光が下げ振りにできるだけ平行に当たるように向きを調整してください。そのために、傾斜下降ボタン(5)または傾斜上昇ボタン(15)を押してください。

レーザー光が下げ振りに平行に当たるように調整できない場合は、壁に対する本機の向きをより正確に合わせてから、キャリブレーションをやり直してください。

レーザー光が平行に当たった場合は、本体の手動モードボタン(14)を押してキャリブレーションを保存します。操作すると、X軸のステータス表示灯(7)(緑)が6回点滅します。

Z軸のキャリブレーションが保存され、キャリブレーションモードは自動的に終了します。